TOEICの時間配分は自分で決めよう

TOEICの時間が足りず、いつもパート7が塗り絵になってしまう人は多いのではないでしょうか。TOEICはあらかじめ各パートの時間配分を決めておき、その通りに解けるようにトレーニングすれば、点数が上がりやすくなります。
高得点を取るために、自分でしっかり時間配分を決めて、時間内に全問解答することを目標にしましょう。

この記事で分かること
・リーディングセクションの内容と時間配分の決め方
・時間配分通りに解くためにできること

TOEICのリーディングセクションの構成とサンプル問題

まず、リーディングセクションの内容を把握しましょう。
リーディングパートはpart5、part6、part7の3つから構成されています。

パート試験内容問題数
part5短文穴埋め問題
不完全な文章を完成させるために、4つの答えの中から最も適当なものを選び解答用紙にマークする。
30問
part6長文穴埋め問題
不完全な文章を完成させるために、4つの答え(単語や句または一文)の中から最も適当なものを選び解答用紙にマークする。各長文には設問が4問ずつある。
 16問
part71つの文書:29問、複数の文書:25問
いろいろな文書が印刷されている。設問を読み、4つの答えの中から最も適当なものを選び解答用紙にマークする。文書内に新たな一文を挿入するのに最も適切な箇所を選ぶ設問もある。各文書には設問が数問ずつある。
54問
TOEICパート5の問題形式

No. 101 Customer reviews indicate that many modern mobile devices are often unnecessarily ——- .
(A) complication
(B) complicates
(C) complicate
(D) complicated

正解(D)

(出典:TOEIC公式サンプル問題)

TOEICパート6の問題形式

No. 131
(A) interest
(B) interests
(C) interested
(D) interesting

正解(C)

(出典:TOEIC公式サンプル問題)

TOEICパート7の問題形式

No. 147 What is suggested about the car?
(A) It was recently repaired.
(B) It has had more than one owner.
(C) It is very fuel efficient.
(D) It has been on sale for six months.

正解(A)

(出典:TOEIC公式サンプル問題)

リーディンセクションは75分・100問です。そのため、単純計算だと1問あたり45秒で解くことになります。

つまり、part5やpart6で1問あたり45秒以上かかる場合、part7を時間内に解答することはまず出来ないと考えられます。

高得点を狙っている場合、part5とpart6を出来るだけ間違えずに解答したくなりますが、本番では分からない問題が出題されても時間をかけないとあらかじめ決めておきましょう。

パート5の時間配分の例

Part5は短文穴埋め問題です。時間配分例は下記の通りです。

1問あたり問題数part5解答時間合計リーディング残り時間残りの問題の平均解答時間
10秒30問5分70分1分
15秒30問7分30秒67分30秒57.8秒
20秒30問10分65分55.7秒
25秒30問12分30秒62分30秒53.5秒
30秒30問15分60分51.4秒
35秒30問17分30秒57分30秒49.2秒
40秒30問20分55分47.1秒
45秒30問22分30秒52分30秒45秒

当然ですが、part5を短時間で解答しなければ、part7で塗り絵をすることになります。

パート6の時間配分の例

Part6は長文穴埋め問題です。長文が4つ出題され、各長文には設問が4問ずつあります。
時間配分例は下記の通りです。

1問あたり(各長文あたり)問題数part6解答時間合計
10秒(40秒)4つの長文×各4問2分40秒
15秒(60秒)4つの長文×各4問4分
20秒(1分20秒)4つの長文×各4問5分20秒
25秒(1分40秒)4つの長文×各4問6分40秒
30秒(2分)4つの長文×各4問8分
35秒(2分20秒)4つの長文×各4問9分20秒
40秒(2分40秒)4つの長文×各4問10分40秒
45秒(3分)4つの長文×各4問12分
50秒(3分20秒)4つの長文×各4問13分20秒

仮にpart5、part6を全て30秒で解答した場合、残り時間は75分-15分-8分=52分となり、part7の54問は57.7秒/1問で解くことになります。
また、part5を20秒で、part6を30秒で解いた場合、残り時間は75分-10分-8分=57分となり、part7の54問は63.3秒/1問で解くことになります。
Part7の長文で1問あたり1分程度残したい場合、例えば上記の計算となりますが、ご自身で戦略を立ててみてください。

パート7の時間配分の例

Part7は長文読解問題です。1つの文章から答える問題が29問、複数の文章(2~3の文章)から答える問題が25問出題されます。
時間配分例は下記の通りです。

part7の残り時間1つの文章の問題2~3つの文章の問題問題数1問あたり
60分29問25問54問66秒
59分29問25問54問65秒
58分29問25問54問64秒
57分29問25問54問63秒
56分29問25問54問62秒
55分29問25問54問61秒
54分29問25問54問60秒
53分29問25問54問58秒
52分29問25問54問57秒
51分29問25問54問56秒
50分29問25問54問55秒
49分29問25問54問54秒
48分29問25問54問53秒
47分29問25問54問52秒
46分29問25問54問51秒
45分29問25問54問50秒
44分29問25問54問48秒
43分29問25問54問47秒
42分29問25問54問46秒
41分29問25問54問45秒
40分29問25問54問44秒

Part7に関しては、part5、part6の残りの時間から計算しています。

TOEIC受験経験があればお分かりいただけると思いますが、part7は、平均1分/1問くらいは時間を掛けたいと感じる方が多いのではないでしょうか。

特に、複数の文章から答える問題の方が解答するのに時間が掛かるため、最初の29問は少し早めに解いていくと時間内にすべて解答できる確率が高くなります。

私の時間配分について

私の場合、下記の時間配分で試験を受けています。

問題数時間配分1問あたり
Part530問10分20秒
Part616問8分30秒
Part754問57分1分03秒(約1分)
合計100問75分

自分で決めた時間配分通りに解くために行うべきこと

〇常に時間を意識して問題を解く

ストップウォッチから目を離して10秒を正確に計るのは難しいですよね。問題を解きながら時間を正確に把握するのはもっと難しいと思います。普段から練習問題や模擬試験を解く段階で、時計の針を確認しつつ練習問題を解いていきましょう。私は、本番も秒針を確認しながら解答しています。

〇全問解き切る方が高得点になると認める

いつも時間切れで解答用紙が塗り絵になってしまう場合、ぜひ時間内に全問解くことを目標にしましょう。そちらの方が高得点に繋がります。分からない問題があると考えこんでしまうものですが、自分が決めた時間配分を超えて考え込むことのないように注意、いえ、決意しましょう。そのために、各パートの解答時間を自分で決めるのです。自分で考えて、自分で決めて、その通りに解答していけば、必ず時間内に解答し終えることができるようになります。

〇公式問題集を何度も解く

問題形式に慣れることや自分で決めた時間配分通りに解答していく癖を身に着けるためには、かなり練習も必要です。まずは公式問題集を時間配分通りに解いていきましょう。また当たり前のことですが、分からなかった問題は必ず時間を掛けて復習して、弱点を克服するようにしましょう。

まとめ

TOEICで高得点を狙うには、時間内に全問解くことが非常に大切です。自分で時間配分の戦略を立て、練習し、本番でも全問解答できるようにしていきましょう。

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